2019年10月8日、天皇皇后両陛下をお迎えして、茨城国体の開会式が行われた。半世紀になろうとする陸上競技場の観覧席に新たな大屋根を必要としたのはこの日のためだった。
国体の開会式に天皇皇后両陛下がお出ましになるロイヤルボックスに屋根を架ける。多少の小雨ならばお二人が濡れることのないようにすることが与件だった。
既存の競技場の構造体に頼ることなく、スタンドを覆う屋根をつくることになる。競技場の外側に独立した構造体を設け、全長約100m超、奥行き20m超の大屋根を観覧席上部に張り出させた。その起点は2本の櫓であり、その間に架けわたされたボックス状の梁である。国道を通過する車から眺める、観戦に訪れる観衆が見上げる雲のように仕立てた。
国体の開会式に天皇皇后両陛下がお出ましになるロイヤルボックスに屋根を架ける。多少の小雨ならばお二人が濡れることのないようにすることが与件だった。
既存の競技場の構造体に頼ることなく、スタンドを覆う屋根をつくることになる。競技場の外側に独立した構造体を設け、全長約100m超、奥行き20m超の大屋根を観覧席上部に張り出させた。その起点は2本の櫓であり、その間に架けわたされたボックス状の梁である。国道を通過する車から眺める、観戦に訪れる観衆が見上げる雲のように仕立てた。
- 住所
- 茨城県那珂市向山
- 竣工
- 2018年03月
- 敷地面積
- 560,430.00㎡
- 建築面積
- 4,983.33㎡
- 延床面積
- 7,350.52㎡
(屋根面積:3,075.46㎡)
- 構造規模
- RC造一部S造 3階建て