「子どもたちを育む3つのひろば」 燕市屋内こども遊戯施設 うさぎもちハレラテつばめ

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新潟県燕市は隣接する三条市とともに金属加工の町として知られる。この施設は、日本海側特有の降雨・降雪の日が続く冬の時期でも、猛暑が続く夏の時期でも、地域の子どもたちが安心して元気に遊ぶことができる全天候型の遊戯施設である。かねてからの市民の要望を実現した。
施設は子どもの成長に合わせて遊ぶことができる「よちよちひろば」「わいわいひろば」「わんぱくひろば」呼ぶ3つのひろばとしての空間を設定した。その上で2階レベルにはそれら3つの広場を包含するように、子どもたちが自由に走り回れる曲がりくねった走路を設けた。さらにその走路の内側となる3つのひろばの上部には全面的にネットの設け、広場で遊ぶ子どもたちをネットの上から見下ろし、広場からは蜘蛛の巣の上を駆け回る子どもたちの姿を見通せるようにして、上下で遊ぶ子どもたち同士の見る見られる関係をつくりながら、保護者の目が届くようにした。
3つの広場空間の中央に設けた「みんなのひろば」は、3つのひろばをつなぐと同時に、やや落ち着いた休憩の場所であり、3つのひろばと2階の様子も見通せる保護者の見守りの場所でもある。その中央にはドーナツ型の木の削り出しのベンチを配置した。障がいの有無に関係なく、乗ったり、寝転んだり潜ったりと、インクルーシブに利用できるこの施設を象徴する。
大きさの異なる3つの広場の空間をドーム状に外観に表出させた。緩やかな弧を描く3つのドームの連なりは、地域を象徴する弥彦山、国上山、角田山の山並みに符合するものとして、越後平野の風景との調和を図った。
住所
新潟県燕市大曲2984番地1
竣工
2025年06月
敷地面積
7,828.83㎡
建築面積
2,640.26㎡(遊び場部分1470.58㎡)
延床面積
2,791.68㎡(遊び場部分1426.04㎡)
構造規模
RC造、一部S造一部W造 2階建て

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