高等学校は、若い生徒たちが集い、語らい、交わり、学ぶところである。茨城県立水海道第一高等学校は、特に立志・自学自習を重点項目において単位制運営方式を採用する進学校であり、多くの優れた人材を輩出している。いわば、地域が誇る最高学府である。そこでの教育環境は古代ギリシャのアゴラに通じると思った。
敷地は、近くを鬼怒川が流れる関東平野の田園地帯の真ん中にある。不思議なことにこの学校の校地とその周囲のみが小高い丘を形成し、亀丘と呼ばれる。古の人が平坦な大地にひょっこり現れた亀の甲羅に見立てたのであろう。
地域の未来を担う人材育成の場を創出すると同時に、歴史と伝統が息づく亀岡にある地域のシンボルに新たな輝きを与えることを目指した。
敷地内の高低差を活かして他の校舎よりも1層低い位置に校舎を配置し、高さを他の校舎よりも1層高く設定し、フットプリントを小さくすることに成功した。
ここでの課題は、単位制という教育システムへの対応である。すなわち、同じクラスであっても、ひとりひとりの生徒の意思で授業を選択する。1クラス2展開、2クラス3展開というように、授業に応じて生徒たちがスクランブルする。1学年6クラスのふたつの教室の間にアッセンブリ―・スペースを設けて、その展開に対応できる環境を整えた。
教室は従来の学校が踏襲してきたオリエンテーションに捉われず東側と西側に配列した。そして、校舎の中央に3層吹き抜けをもつ階段上の多目的スペースを設け、この学校のシンボル的な空間とした。
その結果、見慣れた横長の学校のプロポーションとは異なる、ずんぐりとしたキュービックの校舎が亀岡に立ち現れることとなった。
敷地は、近くを鬼怒川が流れる関東平野の田園地帯の真ん中にある。不思議なことにこの学校の校地とその周囲のみが小高い丘を形成し、亀丘と呼ばれる。古の人が平坦な大地にひょっこり現れた亀の甲羅に見立てたのであろう。
地域の未来を担う人材育成の場を創出すると同時に、歴史と伝統が息づく亀岡にある地域のシンボルに新たな輝きを与えることを目指した。
敷地内の高低差を活かして他の校舎よりも1層低い位置に校舎を配置し、高さを他の校舎よりも1層高く設定し、フットプリントを小さくすることに成功した。
ここでの課題は、単位制という教育システムへの対応である。すなわち、同じクラスであっても、ひとりひとりの生徒の意思で授業を選択する。1クラス2展開、2クラス3展開というように、授業に応じて生徒たちがスクランブルする。1学年6クラスのふたつの教室の間にアッセンブリ―・スペースを設けて、その展開に対応できる環境を整えた。
教室は従来の学校が踏襲してきたオリエンテーションに捉われず東側と西側に配列した。そして、校舎の中央に3層吹き抜けをもつ階段上の多目的スペースを設け、この学校のシンボル的な空間とした。
その結果、見慣れた横長の学校のプロポーションとは異なる、ずんぐりとしたキュービックの校舎が亀岡に立ち現れることとなった。
- 住所
- 茨城県常総市水海道亀岡町
- 竣工
- 2012年12月
- 建築面積
- 1,498.89㎡
- 延床面積
- 5,222.08㎡
- 構造規模
- RC造一部S造 5階建て
*眞建築設計室との共同企業体による設計